囚われの雑草姫と美麗冷酷男子の生活
「そんなら部屋見つかるまでここに住めば?」
「え?」
休憩時間…賄いを頂きながら
実は住む場所が無くなったと打ち明けると
ここで仲良くなったコックの河上さんがこっそり
そう耳打ちしてくれた
「でも…」
「食事は賄いがあるし、仮眠室もシャワーもある…数日ならいけるんじゃないか?」
「確かに…」
どこか新しい部屋を見つけるにしても数日間は寝床が必要
ネットカフェに何泊かしようかなんて思っていたら
河上さんがそれを止めた
「んな危ないとこやめとけって。ここならオレら従業員しか入れねーからさ、時間さえ気を付ければ大丈夫だろ」
「そ、そうですよね…」
見回せば従業員の休憩室はロッカールームの先
廊下の奥に作られていて
仮眠の簡易ベッドが2つ、ホテルの宴会場から引き下げた使われていないパーテーションとカーテンで仕切られている
シャワーはロッカールームに付いているので男女別だし、確かに寝泊まり出来る…
(いける気がする!)
私が密かに小さくガッツポーズをしていると
「ごめんな?オレんとこ男ばっかで住んでるからさすがにいれてやれねぇし…」
と、河上さんはすまなそうに眉を下げた
どうやら単身赴任の男性が3人で同居しているらしい
「有り難うございます。大丈夫です。私、雑草ですから!全力で住む場所探しながら数日ここで過ごします」
「うん、頑張れよ?雑草ちゃん」
「はい!!」
雑草ちゃん…これは私のあだ名だ
と、まぁこうしてホテルの廊下に住み始めてはや数日…
何となく硬い寝心地にも慣れてしまった私は
今ではこの仮眠のベッドでしっかり熟睡できていた
(いやぁやっぱり慣れね!)
そして今夜は馴染みのお客様から従業員への差し入れで頂いたワインを河上さんが私にくれた
「これな?従業員でって言うからやるよ…」
と、なかなか美味しい赤ワインでほろ酔い気分…
で仮眠室の手前のパーテーションのところで真夜中の一人酒盛りをしていた
そこへ…美女と男性がやって来たのだ
…従業員しか入れないエリアなのに…?
不審に思いながら覗き込んだ光景が…二人の言い争う場面だったわけで…
「え?」
休憩時間…賄いを頂きながら
実は住む場所が無くなったと打ち明けると
ここで仲良くなったコックの河上さんがこっそり
そう耳打ちしてくれた
「でも…」
「食事は賄いがあるし、仮眠室もシャワーもある…数日ならいけるんじゃないか?」
「確かに…」
どこか新しい部屋を見つけるにしても数日間は寝床が必要
ネットカフェに何泊かしようかなんて思っていたら
河上さんがそれを止めた
「んな危ないとこやめとけって。ここならオレら従業員しか入れねーからさ、時間さえ気を付ければ大丈夫だろ」
「そ、そうですよね…」
見回せば従業員の休憩室はロッカールームの先
廊下の奥に作られていて
仮眠の簡易ベッドが2つ、ホテルの宴会場から引き下げた使われていないパーテーションとカーテンで仕切られている
シャワーはロッカールームに付いているので男女別だし、確かに寝泊まり出来る…
(いける気がする!)
私が密かに小さくガッツポーズをしていると
「ごめんな?オレんとこ男ばっかで住んでるからさすがにいれてやれねぇし…」
と、河上さんはすまなそうに眉を下げた
どうやら単身赴任の男性が3人で同居しているらしい
「有り難うございます。大丈夫です。私、雑草ですから!全力で住む場所探しながら数日ここで過ごします」
「うん、頑張れよ?雑草ちゃん」
「はい!!」
雑草ちゃん…これは私のあだ名だ
と、まぁこうしてホテルの廊下に住み始めてはや数日…
何となく硬い寝心地にも慣れてしまった私は
今ではこの仮眠のベッドでしっかり熟睡できていた
(いやぁやっぱり慣れね!)
そして今夜は馴染みのお客様から従業員への差し入れで頂いたワインを河上さんが私にくれた
「これな?従業員でって言うからやるよ…」
と、なかなか美味しい赤ワインでほろ酔い気分…
で仮眠室の手前のパーテーションのところで真夜中の一人酒盛りをしていた
そこへ…美女と男性がやって来たのだ
…従業員しか入れないエリアなのに…?
不審に思いながら覗き込んだ光景が…二人の言い争う場面だったわけで…