囚われの雑草姫と美麗冷酷男子の生活
時既に遅し…
「覗きとは…イイ趣味してるね?お嬢さん」
「ひゃー!!!」
私の隠れ家に踏み込んできた…彼は氷より冷たい…さながらドライアイスのように触れたら低温火傷しそうな冷ややかな目でこちらを見ていた
(凍りそう…)
「こんな所で何をしている?」
「えーっと……今から寝ようかなと…」
仕方なく正直に話す…雰囲気的にこの人は日常的にこのホテルを利用するようなセレブなのだろう
それにしても冷たいけれど美しい姿に釘付けになってしまう
仕事と誤魔化すには無理がある
こんな真夜中にレストラン従業員はもう全員帰宅しているのだから
「なぜ?こんな所で?」
「あの…家が無くなってしまって…仕方なく勤め先ですし…仮住まいをさせていただいてます…」
恥ずかしいけれどこれが現実だった
「家がない……?」
彼の美しいストレートに近いカーブの眉が不信感で溢れて跳ね上がる
「まぁ、色々ありまして……」
もう俯くしかなかった
すると彼は何か思案しながら私に上から下、下から上と視線を走らせ長い親指で顎の所を擦るように触れ
そして……ふっと表情を一瞬緩めた
(え…)
その緩めた表情の瞳の柔らかさにドキッとしたけれど
それはすぐに成りを潜めた
そして次の瞬間
意味のわからない言葉を彼は発したのだ
「悪くない。君にしよう」
「は?」
彼はスッと胸元から名刺を取り出した
「辻堂彰貴(つじどう あきたか)だ…君の…まぁ平たく言えば上司だな、君の名前は?」
「月島那寿奈(つきしま なずな)です。レストランリュミエールのフロア勤務です」
私は名刺を持つ手が震えないように気を付けながら
頭を下げた
(つ、つ、辻堂って!!このホテルのオーナー一家の御曹司!辻堂ホールディングスの専務!美麗冷酷男子じゃない!!)
辻堂彰貴(つじどう あきたか)さんは
このホテルのオーナーで辻堂グループの御曹司
すらりとした細身で背はたぶん175センチほど
そこまで長身ではないけれどとにかく手足が長く、スタイルが良い
また美麗と形容される顔は平行二重のくっきりとしたアーモンド型の目に真っ直ぐに近い綺麗に上がる眉、通った高い鼻筋
下唇が僅かに厚く、こちらも綺麗に口角が上にカーブを描いた口許
彼を一目見た人はその姿に思わず見とれてしまうほどの美しさの美麗男子だが…
仕事に厳しく…時間を守らなかった秘書や仕事をミスした取引先は容赦なく切る
それに部下などは使えないと判断されると容赦なくクビにする事で恐れられている
それに…フラれた女性は数知れず
いつしか『美麗冷酷男子』と言われるようになっていた
その有名な美麗冷酷男子が…
(遠目にしか見たことなかったから気付かなかった)
言われてみれば絶世の美男子…
そうそうイケメンが世の中にいてたまりますか…
しかし
(何だってこ、こんなところにいるんですか!!!)
私は声に出せずに心で叫んだ
「覗きとは…イイ趣味してるね?お嬢さん」
「ひゃー!!!」
私の隠れ家に踏み込んできた…彼は氷より冷たい…さながらドライアイスのように触れたら低温火傷しそうな冷ややかな目でこちらを見ていた
(凍りそう…)
「こんな所で何をしている?」
「えーっと……今から寝ようかなと…」
仕方なく正直に話す…雰囲気的にこの人は日常的にこのホテルを利用するようなセレブなのだろう
それにしても冷たいけれど美しい姿に釘付けになってしまう
仕事と誤魔化すには無理がある
こんな真夜中にレストラン従業員はもう全員帰宅しているのだから
「なぜ?こんな所で?」
「あの…家が無くなってしまって…仕方なく勤め先ですし…仮住まいをさせていただいてます…」
恥ずかしいけれどこれが現実だった
「家がない……?」
彼の美しいストレートに近いカーブの眉が不信感で溢れて跳ね上がる
「まぁ、色々ありまして……」
もう俯くしかなかった
すると彼は何か思案しながら私に上から下、下から上と視線を走らせ長い親指で顎の所を擦るように触れ
そして……ふっと表情を一瞬緩めた
(え…)
その緩めた表情の瞳の柔らかさにドキッとしたけれど
それはすぐに成りを潜めた
そして次の瞬間
意味のわからない言葉を彼は発したのだ
「悪くない。君にしよう」
「は?」
彼はスッと胸元から名刺を取り出した
「辻堂彰貴(つじどう あきたか)だ…君の…まぁ平たく言えば上司だな、君の名前は?」
「月島那寿奈(つきしま なずな)です。レストランリュミエールのフロア勤務です」
私は名刺を持つ手が震えないように気を付けながら
頭を下げた
(つ、つ、辻堂って!!このホテルのオーナー一家の御曹司!辻堂ホールディングスの専務!美麗冷酷男子じゃない!!)
辻堂彰貴(つじどう あきたか)さんは
このホテルのオーナーで辻堂グループの御曹司
すらりとした細身で背はたぶん175センチほど
そこまで長身ではないけれどとにかく手足が長く、スタイルが良い
また美麗と形容される顔は平行二重のくっきりとしたアーモンド型の目に真っ直ぐに近い綺麗に上がる眉、通った高い鼻筋
下唇が僅かに厚く、こちらも綺麗に口角が上にカーブを描いた口許
彼を一目見た人はその姿に思わず見とれてしまうほどの美しさの美麗男子だが…
仕事に厳しく…時間を守らなかった秘書や仕事をミスした取引先は容赦なく切る
それに部下などは使えないと判断されると容赦なくクビにする事で恐れられている
それに…フラれた女性は数知れず
いつしか『美麗冷酷男子』と言われるようになっていた
その有名な美麗冷酷男子が…
(遠目にしか見たことなかったから気付かなかった)
言われてみれば絶世の美男子…
そうそうイケメンが世の中にいてたまりますか…
しかし
(何だってこ、こんなところにいるんですか!!!)
私は声に出せずに心で叫んだ