Dear Hero
『大護!紺野!!』
朦朧とする頭の中で、聞き慣れた声が聞こえる。
『……っ哲ちゃん!紺野連れて逃げて!』
『大護、お前は大丈夫なんだよな!?おい紺野!行くぞ!』
『いやだ…!お願い、もうやめて!ダイくん逃げて…!』
涙声になりながらも動かない紺野に、哲ちゃんが急いで携帯を取り出す。
“警察”って言葉が聞こえた気がして、ちょっと安心した。
もう抵抗する力もなくて、冷たいアスファルトの上でただただボコボコになっている俺。
助けに来たはずが、かっこ悪いなぁなんて思っていた。
一発、重い蹴りが腹に入って、口の中に溜まっていた血を吐き出した時、それまで俺の名前を呼び続けていた紺野の声がプツンと途切れる。
『え、ちょっと紺野、それどうする…』と狼狽える哲ちゃんの声が聞こえた。
数秒後、パァーンと大きな音と共に、カランカランと何かが転がる音がした。
その音に驚き、手足を止める男たち。
攻撃の止んだその隙に空気を取り込もうとして、うまく空気を吸えずもう一度口の中の血を吐き出した。
『……あなたたちもこうなりたいですか?』
『おい、やべぇぞこいつ』『通報しやがった、逃げよう』と口々に漏らすと男たちは逃げて行った。
聞いた事ないくらい低い紺野の声に、思わず俺も縮こまる。
ボーっとする頭を動かし音のした方を見ると、“とびだしちゅうい“と男の子の書かれた分厚い木の看板が、真っ二つに割れていた。
『あ、お巡りさんこっちです!』という哲ちゃんの声がかすかに聞こえると、ほっとしてそのまま意識が飛んだ。
朦朧とする頭の中で、聞き慣れた声が聞こえる。
『……っ哲ちゃん!紺野連れて逃げて!』
『大護、お前は大丈夫なんだよな!?おい紺野!行くぞ!』
『いやだ…!お願い、もうやめて!ダイくん逃げて…!』
涙声になりながらも動かない紺野に、哲ちゃんが急いで携帯を取り出す。
“警察”って言葉が聞こえた気がして、ちょっと安心した。
もう抵抗する力もなくて、冷たいアスファルトの上でただただボコボコになっている俺。
助けに来たはずが、かっこ悪いなぁなんて思っていた。
一発、重い蹴りが腹に入って、口の中に溜まっていた血を吐き出した時、それまで俺の名前を呼び続けていた紺野の声がプツンと途切れる。
『え、ちょっと紺野、それどうする…』と狼狽える哲ちゃんの声が聞こえた。
数秒後、パァーンと大きな音と共に、カランカランと何かが転がる音がした。
その音に驚き、手足を止める男たち。
攻撃の止んだその隙に空気を取り込もうとして、うまく空気を吸えずもう一度口の中の血を吐き出した。
『……あなたたちもこうなりたいですか?』
『おい、やべぇぞこいつ』『通報しやがった、逃げよう』と口々に漏らすと男たちは逃げて行った。
聞いた事ないくらい低い紺野の声に、思わず俺も縮こまる。
ボーっとする頭を動かし音のした方を見ると、“とびだしちゅうい“と男の子の書かれた分厚い木の看板が、真っ二つに割れていた。
『あ、お巡りさんこっちです!』という哲ちゃんの声がかすかに聞こえると、ほっとしてそのまま意識が飛んだ。