Dear Hero
結局、全治3ヶ月のケガと診断されて、残りの中学校生活は病院で過ごす事となった。
幸い、三学期の授業はほとんどなかったし、受験も何とか特別措置をとってもらって合格までこぎつけた。
哲ちゃんや空手部のみんなも見舞いに来てくれた。
紺野も毎日来てくれていたようだったけど、会わなかった。
違う、会えなかった。
あんなかっこ悪い姿見せて、どんな顔して会えばいいのかわからなかったんだ。
『身を挺して好きな子護るなんて、大護カッコイイよ』
いつだったか、哲ちゃんが病室でぽつりとつぶやいた。
違うよ。
俺の憧れるヒーローは、こんなボロボロにならずに、紺野に心配させる事もなく、男たちも捕まえる事ができるんだ。
好きな子に助けられる、なんて事もあるはずがない。
…俺は弱い。
お前はヒーローにはなれないんだと思い知らせたような気がした。
強くなるために始めた空手だったけど、護るために使えないのであれば意味がないと思って、道場に行く事もやめた。
夢も、好きな子も、信念も。
全部打ち砕かれて、無くしてしまったのだと思ったんだ—————
幸い、三学期の授業はほとんどなかったし、受験も何とか特別措置をとってもらって合格までこぎつけた。
哲ちゃんや空手部のみんなも見舞いに来てくれた。
紺野も毎日来てくれていたようだったけど、会わなかった。
違う、会えなかった。
あんなかっこ悪い姿見せて、どんな顔して会えばいいのかわからなかったんだ。
『身を挺して好きな子護るなんて、大護カッコイイよ』
いつだったか、哲ちゃんが病室でぽつりとつぶやいた。
違うよ。
俺の憧れるヒーローは、こんなボロボロにならずに、紺野に心配させる事もなく、男たちも捕まえる事ができるんだ。
好きな子に助けられる、なんて事もあるはずがない。
…俺は弱い。
お前はヒーローにはなれないんだと思い知らせたような気がした。
強くなるために始めた空手だったけど、護るために使えないのであれば意味がないと思って、道場に行く事もやめた。
夢も、好きな子も、信念も。
全部打ち砕かれて、無くしてしまったのだと思ったんだ—————