Dear Hero
***
それからというもの、家で水嶋が俺の部屋に入ってくる時は、一種のファッションショーのようだった。
時にはモコモコの上着を羽織ってきたり、毛布でぐるぐる巻きになって現れたり、某電気ねずみの着ぐるみを着てきた事もあったな。
どう見ても、不格好なのに「これなら大丈夫ですよね!」とばかりにちょっと得意気な水嶋を見ていたら、どんな格好をしていてもかわいくて仕方がない。
思わず手を伸ばそうとすると、だいたいドアの隙間から姉ちゃんが覗いてるか、颯希が急にドアを開けて入ってくるので、諦めて俺も手を出す事はあまりなくなった。
「着ぐるみ作戦、どうだった?」
「大丈夫のようです!有効です!」
姉ちゃんとそんな話をしているのを見ていると、あぁ、俺も姉ちゃんに踊らされてるんだなってふてくされるのであった。
それからというもの、家で水嶋が俺の部屋に入ってくる時は、一種のファッションショーのようだった。
時にはモコモコの上着を羽織ってきたり、毛布でぐるぐる巻きになって現れたり、某電気ねずみの着ぐるみを着てきた事もあったな。
どう見ても、不格好なのに「これなら大丈夫ですよね!」とばかりにちょっと得意気な水嶋を見ていたら、どんな格好をしていてもかわいくて仕方がない。
思わず手を伸ばそうとすると、だいたいドアの隙間から姉ちゃんが覗いてるか、颯希が急にドアを開けて入ってくるので、諦めて俺も手を出す事はあまりなくなった。
「着ぐるみ作戦、どうだった?」
「大丈夫のようです!有効です!」
姉ちゃんとそんな話をしているのを見ていると、あぁ、俺も姉ちゃんに踊らされてるんだなってふてくされるのであった。