Dear Hero
恥ずかしそうにもう一度顔をうずめた依は、「幸せすぎます」と呟いた。
もちろん、幸せなのは俺だって同じだ。
髪を撫でながら、さらさらの髪を指で遊ぶ。
晴れて俺らも両想い。もう、孝介たちにも文句は言わせないぞ。
…と思い、気づく。
「……あ」
「え?」
「順番間違えた」
「順番?」
ぴょこんと顔を覗かせる。
どうしてこうも俺はかっこよくキメきれないんだろう。
めっちゃ恥ずかしいんですけど。
「……俺の、彼女になってもらえますか?」
少しの沈黙の後、ふはっと噴き出すと「もちろんです」と笑う。
にこにこと見つめる笑顔に耐えきれなくて、遮るようにもう一度口付けた。
「……はっ」
思い出したように、コートのポケットの中を探す依。
差し出された掌の上に光るのは、アクアマリンのネックレス。
「もう一度…つけていただけますか?」
「……喜んで」
いつぞやと同じように受け取ると、髪の間に手を差し入れてつけてやる。
首元で光るネックレスを確認すると、依は本当に嬉しそうに笑うんだ。
「大護くん。アクアマリンの石の意味、知ってて選んでくれたんですか?」
「意味?いや……なんも考えずに雰囲気だけで選んだけど……」
「ふふっ。やっぱり、大護くんらしいですね」
「なんだよ、石の意味って」
「知りたいですか?」
俺が聞かなくても、言いたくて仕方がないような顔をしてやがる。
口元に手を添え、内緒話のような仕草をするので、腰を落として耳を近づける。
「—————」
幸せそうに笑う依。
そんなつもりで渡したわけではなかったのに、結果的にその通りになってしまって、恥ずかしいやら悔しいやら複雑な心境の俺。
そんな顔を見られたくなくて、もう一度引き寄せた。
目を閉じると、依が囁いた言葉が何度も耳元でこだまする。
—————“幸せな結婚”の象徴、だそうです。
「……それ、御守りじゃなくて魔除けにしとけよ」
「魔除け?」
「他の男寄ってくるなって魔除け」
「ふふっ。心配しなくてもそんな事ないのに」
「そこが危機感ないつってんの…。依は俺のだから手ぇ出すなって書いとけよ」
「格好悪くなるから嫌です」
依がくすくすと笑う。
これからも、こんな他愛もないやり取りが幸せに感じるんだろうな。
もちろん、幸せなのは俺だって同じだ。
髪を撫でながら、さらさらの髪を指で遊ぶ。
晴れて俺らも両想い。もう、孝介たちにも文句は言わせないぞ。
…と思い、気づく。
「……あ」
「え?」
「順番間違えた」
「順番?」
ぴょこんと顔を覗かせる。
どうしてこうも俺はかっこよくキメきれないんだろう。
めっちゃ恥ずかしいんですけど。
「……俺の、彼女になってもらえますか?」
少しの沈黙の後、ふはっと噴き出すと「もちろんです」と笑う。
にこにこと見つめる笑顔に耐えきれなくて、遮るようにもう一度口付けた。
「……はっ」
思い出したように、コートのポケットの中を探す依。
差し出された掌の上に光るのは、アクアマリンのネックレス。
「もう一度…つけていただけますか?」
「……喜んで」
いつぞやと同じように受け取ると、髪の間に手を差し入れてつけてやる。
首元で光るネックレスを確認すると、依は本当に嬉しそうに笑うんだ。
「大護くん。アクアマリンの石の意味、知ってて選んでくれたんですか?」
「意味?いや……なんも考えずに雰囲気だけで選んだけど……」
「ふふっ。やっぱり、大護くんらしいですね」
「なんだよ、石の意味って」
「知りたいですか?」
俺が聞かなくても、言いたくて仕方がないような顔をしてやがる。
口元に手を添え、内緒話のような仕草をするので、腰を落として耳を近づける。
「—————」
幸せそうに笑う依。
そんなつもりで渡したわけではなかったのに、結果的にその通りになってしまって、恥ずかしいやら悔しいやら複雑な心境の俺。
そんな顔を見られたくなくて、もう一度引き寄せた。
目を閉じると、依が囁いた言葉が何度も耳元でこだまする。
—————“幸せな結婚”の象徴、だそうです。
「……それ、御守りじゃなくて魔除けにしとけよ」
「魔除け?」
「他の男寄ってくるなって魔除け」
「ふふっ。心配しなくてもそんな事ないのに」
「そこが危機感ないつってんの…。依は俺のだから手ぇ出すなって書いとけよ」
「格好悪くなるから嫌です」
依がくすくすと笑う。
これからも、こんな他愛もないやり取りが幸せに感じるんだろうな。