Dear Hero
隣を歩く紺野は、見慣れない私服姿。
英語のロゴのプリントされたトップスに黒いカーディガン、膝下までのブラウンのパンツは脚の長い紺野に似合ってる。
見た事のない花柄のシュシュで髪を横でまとめていた。
「……だから、じろじろ見ないでってば…」
「なんで?見るよ、私服初めて見るもん」
「ご、ごめんね!かわいい格好じゃなくて」
「別に俺かわいい格好が好きなわけじゃないし。紺野に似合ってるからいいじゃん」
「でも……女の子らしくないし…」
「女の子らしくないとダメなの?」
「……っ」
「いや、俺は何が“女の子らしい”のかがわかんねぇから上手く言えねぇけどさ」
「………」
「もし、もしね?俺と会うためにそうやって色々考えてくれてたんだったら、それは充分“女の子らしい”って思うけど」
「………」
「そして俺はすっげぇ嬉しい。違ったら恥ずかしいけどな!」
誤魔化すように笑ってみせると、紺野は両手で顔を覆ってしまっている。
それは、どういう反応なんでしょうか。
「……テツくんて、恋愛経験豊富なの?」
「紺野が初めてだけど」
「レベル高すぎる……」
「……?」
「どうゆう意味?」と聞いたけど、「もういい!気にしないで!」と終わらされてしまう。
髪をまとめた事で露になった耳が紅く染まっていたから、いい意味でとる事にした。
英語のロゴのプリントされたトップスに黒いカーディガン、膝下までのブラウンのパンツは脚の長い紺野に似合ってる。
見た事のない花柄のシュシュで髪を横でまとめていた。
「……だから、じろじろ見ないでってば…」
「なんで?見るよ、私服初めて見るもん」
「ご、ごめんね!かわいい格好じゃなくて」
「別に俺かわいい格好が好きなわけじゃないし。紺野に似合ってるからいいじゃん」
「でも……女の子らしくないし…」
「女の子らしくないとダメなの?」
「……っ」
「いや、俺は何が“女の子らしい”のかがわかんねぇから上手く言えねぇけどさ」
「………」
「もし、もしね?俺と会うためにそうやって色々考えてくれてたんだったら、それは充分“女の子らしい”って思うけど」
「………」
「そして俺はすっげぇ嬉しい。違ったら恥ずかしいけどな!」
誤魔化すように笑ってみせると、紺野は両手で顔を覆ってしまっている。
それは、どういう反応なんでしょうか。
「……テツくんて、恋愛経験豊富なの?」
「紺野が初めてだけど」
「レベル高すぎる……」
「……?」
「どうゆう意味?」と聞いたけど、「もういい!気にしないで!」と終わらされてしまう。
髪をまとめた事で露になった耳が紅く染まっていたから、いい意味でとる事にした。