Dear Hero
「あれ、犬飼ってるの?」
我が家について玄関の鍵を開けようとしたら、紺野のテンション高い声が後ろで聞こえた。
庭に繋がれているうちの柴犬が、しっぽをぷりぷり振りながら紺野を見ている。
「紺野、犬好き?」
「好き!うちでも飼ってるの、ドーベルマン」
「ど……」
「さわってもいい?」と言いつつ、俺の返事も待たずに嬉しそうに犬に近づいていく。
これまた嬉しそうに、紺野を出迎えるうちの犬。
「なんてお名前?」
「もち。フルネームは五平もち」
「フルネーム?なにそれかわいい」
「うち、兄弟男三人みんな名前に“平”がついてんの。で、こいつはうちの二代目の犬だから五男坊の“五平”」
「かわいい!もちくん!」
めいっぱいの笑顔でもちと触れ合う紺野。
俺ですら久しぶりに眺めるその笑顔を、簡単に向けられているもちにちょっとジェラシー。
しっぽの付け根を撫でてもらって、快楽の表情を浮かべるもち。
「もちくん人懐っこいね」
「人大好きなんだよ。特に女の人はね」
あっという間に寝転んでお腹を見せちゃうもち。
紺野にお腹を撫でてもらってはうっとりしている。
そんな姿を見て、紺野は楽しそう。
我が家について玄関の鍵を開けようとしたら、紺野のテンション高い声が後ろで聞こえた。
庭に繋がれているうちの柴犬が、しっぽをぷりぷり振りながら紺野を見ている。
「紺野、犬好き?」
「好き!うちでも飼ってるの、ドーベルマン」
「ど……」
「さわってもいい?」と言いつつ、俺の返事も待たずに嬉しそうに犬に近づいていく。
これまた嬉しそうに、紺野を出迎えるうちの犬。
「なんてお名前?」
「もち。フルネームは五平もち」
「フルネーム?なにそれかわいい」
「うち、兄弟男三人みんな名前に“平”がついてんの。で、こいつはうちの二代目の犬だから五男坊の“五平”」
「かわいい!もちくん!」
めいっぱいの笑顔でもちと触れ合う紺野。
俺ですら久しぶりに眺めるその笑顔を、簡単に向けられているもちにちょっとジェラシー。
しっぽの付け根を撫でてもらって、快楽の表情を浮かべるもち。
「もちくん人懐っこいね」
「人大好きなんだよ。特に女の人はね」
あっという間に寝転んでお腹を見せちゃうもち。
紺野にお腹を撫でてもらってはうっとりしている。
そんな姿を見て、紺野は楽しそう。