Dear Hero
「……やばい」
「何が?」
「超ウルトラスーパーめちゃくちゃ嬉しい」
「なにそれ、逆に嘘くさい」
照れたように笑う紺野の声。
俺の気持ちが伝わらなくて、悔しくてがばっと顔を上げた。
紺野はびっくりした顔で俺を見つめる。
「ウソじゃない。心の底から思ってる」
「……」
「すっっっっっっげぇかわいい。めちゃくちゃ似合ってる。直視できないくらいかわいい。ずるい」
「も……もういいから…」
「迎えに来てよかった」
「……」
「他のヤツに見せたくない」
「じゃあ、今日はもうどこにも行かない?」
「行く」
「行くんかい」
鋭いツッコミを入れながらも、立ち上がると俺に手を差し出し引き上げてくれる。
初めて会った時も、こんなシチュエーションだったなぁなんて思い出した。
「……?」
立ち上がった後も手を離さない俺に、「?」を投げかける紺野。
「テツくん、手……」
「繋いだままじゃ、ダメ?」
「……っ」
「今日は、手、離したくない」
「………」
「……ごめん、“待つ”みたいな事言ったけど、やっぱり紺野には触れてたい」
「………」
「今日だけでいいから」
「………」
「……悪い、欲張りすぎた。イヤだったら手、離してくれていい…」
ぎゅっと握り返される手。
耳まで紅く染める紺野。
張り裂けそうな胸。
「……デートなんでしょ。今日だけ、だからね」
「………っ」
今日は、最高の一日になりそうだ。
「何が?」
「超ウルトラスーパーめちゃくちゃ嬉しい」
「なにそれ、逆に嘘くさい」
照れたように笑う紺野の声。
俺の気持ちが伝わらなくて、悔しくてがばっと顔を上げた。
紺野はびっくりした顔で俺を見つめる。
「ウソじゃない。心の底から思ってる」
「……」
「すっっっっっっげぇかわいい。めちゃくちゃ似合ってる。直視できないくらいかわいい。ずるい」
「も……もういいから…」
「迎えに来てよかった」
「……」
「他のヤツに見せたくない」
「じゃあ、今日はもうどこにも行かない?」
「行く」
「行くんかい」
鋭いツッコミを入れながらも、立ち上がると俺に手を差し出し引き上げてくれる。
初めて会った時も、こんなシチュエーションだったなぁなんて思い出した。
「……?」
立ち上がった後も手を離さない俺に、「?」を投げかける紺野。
「テツくん、手……」
「繋いだままじゃ、ダメ?」
「……っ」
「今日は、手、離したくない」
「………」
「……ごめん、“待つ”みたいな事言ったけど、やっぱり紺野には触れてたい」
「………」
「今日だけでいいから」
「………」
「……悪い、欲張りすぎた。イヤだったら手、離してくれていい…」
ぎゅっと握り返される手。
耳まで紅く染める紺野。
張り裂けそうな胸。
「……デートなんでしょ。今日だけ、だからね」
「………っ」
今日は、最高の一日になりそうだ。