Dear Hero
待ってましたとばかりに庭で待ち構えていたもちには、「もちくん、後でね」と手を振るだけに留めて、俺と共に玄関に入っていく。
部屋のドアを開ける前に、もう一度だけ確認する。
「……今日は、返事くれるって事でいいんだよね」
「………うん」
「もう一度言うけど、今、家に誰もいないから」
「………」
「外でもないし、時間の制限もないし、邪魔も入らないから。結果がどうであれ俺はもう止めないからな」
「………」
「返事がNOでイヤだって言うんだったら、俺を殴り飛ばしてでもいいから逃げて」
「………」
「俺はもう、紺野に触れたくて我慢できない」
俺をじっと見つめる紺野が大きく頷くのを見て、部屋に通した。
「……だから、あんまじろじろ見んなって。アポなしで散らかってるんだから」
「いやぁ、それでも私の部屋よりキレイかも……」
「まじで?今度片付けに行ってやろっか?」
「だ、ダメ!見られちゃいけない物いっぱいあるから!」
「え、何があんの……?」
ベッドの上に脱ぎっぱなしになっていた、Tシャツとジャージを畳んで勉強机の上に置いておく。
ブレザーをハンガーに掛けてネクタイを緩めていると、テーブルの上に置かれた数学の参考書に気づいた紺野が手に取った。
「こんなの持ってた?」
「買った。紺野に勉強教えてもらってから」
「ほんとに?」
「せっかく教えてもらったんだし、テスト乗り越えるだけじゃなんかもったいなかったし、ちょっと……楽しかったし」
「……っテツくん!えらい!」
パァっと表情が明るくなったかと思うと、俺に駆け寄り頭をわしゃわしゃ撫でる。
……なんだこれ。俺は、犬か?
部屋のドアを開ける前に、もう一度だけ確認する。
「……今日は、返事くれるって事でいいんだよね」
「………うん」
「もう一度言うけど、今、家に誰もいないから」
「………」
「外でもないし、時間の制限もないし、邪魔も入らないから。結果がどうであれ俺はもう止めないからな」
「………」
「返事がNOでイヤだって言うんだったら、俺を殴り飛ばしてでもいいから逃げて」
「………」
「俺はもう、紺野に触れたくて我慢できない」
俺をじっと見つめる紺野が大きく頷くのを見て、部屋に通した。
「……だから、あんまじろじろ見んなって。アポなしで散らかってるんだから」
「いやぁ、それでも私の部屋よりキレイかも……」
「まじで?今度片付けに行ってやろっか?」
「だ、ダメ!見られちゃいけない物いっぱいあるから!」
「え、何があんの……?」
ベッドの上に脱ぎっぱなしになっていた、Tシャツとジャージを畳んで勉強机の上に置いておく。
ブレザーをハンガーに掛けてネクタイを緩めていると、テーブルの上に置かれた数学の参考書に気づいた紺野が手に取った。
「こんなの持ってた?」
「買った。紺野に勉強教えてもらってから」
「ほんとに?」
「せっかく教えてもらったんだし、テスト乗り越えるだけじゃなんかもったいなかったし、ちょっと……楽しかったし」
「……っテツくん!えらい!」
パァっと表情が明るくなったかと思うと、俺に駆け寄り頭をわしゃわしゃ撫でる。
……なんだこれ。俺は、犬か?