イケメンエリート、愛に跪く



舟はまた関東テレビの局長室の応接セットに座っている。
今回は、隣にジャスティンを連れて。

ジャスは東京支社の人間として、Canhuuの事業に少なからず関わっていた。
舟が日本のテレビ局との連携の話をすると、すぐに賛成をしてくれた。
その流れは時代のニーズに合っていると言い、ジャス自身も独自に候補のテレビ局のリサーチをしてくれたようだ。

舟はジャスに愛の事情も正直に話した。
その事に関しては、僕のしたいようにさせてくれと…


「結果オーライなら、俺は何も言わないよ。
だけど、舟の知恵だけじゃ太刀打ちできない相手なら、俺だって協力したい」


舟は含み笑いを浮かべて首を横に振った。


「ジャス、僕は失敗をしない男だって知ってるだろ?
大丈夫、愛ちゃんはちゃんと僕が守るよ…

でも、契約完了以降の仕事は、たまにジャスに頼むかもしれない。
僕は、ほら、ロンドンに行かなきゃならないから、しょっちゅうはもう日本には来れない。

その後の日本でのCanhuuの仕事に関しては、ジャスの好きなようにやっていいから」


ジャスは頷いてくれた。
そのどうしようもなく人を愛する気持ちは俺もよく分かるよみたいな、切ない笑みを浮かべて。



二人はソファから立ち窓から外を見ていると、関東テレビの局長が何人かの人間を引き連れて局長室の中にある応接室に入ってきた。




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