運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
「確かにさ、今の優衣はすごくいいよ。前は誘っても断られてばかりだから会いにくいと思ってたし、もしかしたら嫉妬されてるのかなって。だからこうやって優衣とご飯食べて、幸せそうな優衣を見れて安心してる」

渚はニコニコと笑って、そう言ってくれた。
でも、私やっぱりわかりやすいんだ。ソウさんにも言われたもんね。


「渚、ごめん。分かりやすかったよね、私。後輩にもいつも眉間にシワ寄ってて怖いって言われたんだよね。本当、気をつけるね」


「ううん。誰だって自分がしんどくて辛いときに幸せそうだったら嫉妬するよ、私だってそう。優衣に嫉妬したこともあるよ」

渚が私に嫉妬?
ありえないという目で渚を見ていたのか、渚に「顔、面白い」と笑われてしまった。


「渚が私に嫉妬?!信じられない」


「だからお互い様。でも、優衣が幸せになれないのは見たくないよもう。だから今の優衣でいてほしいけれど、その人のことを進めていいのかわからないんだよね」

渚はそう言い、ビールをぐいっと飲んだ。

まさか渚がそんな風に思っていたことなんて気づかなかった。私だけが渚に嫉妬していたんだろうと思っていたから。

そして、私の気持ちに気づいていて、見守ってくれていたことも知ろうともしなかった。幸せを願っていてくれたことも。

渚の優しさや思いを知って、目に涙が溢れ出てきた。
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