自分で決める!!!
「由子さん、お風呂どうぞ」
「うん………」
私は準備していた服と下着を手にして、脱衣場に向かう。
「どうぞ」
「うん……。ありがとう……」
進くんが脱衣場のドアを開ける。
「脱いだ衣服は黄色のかごの中に入れて下さい」
「うん……。分かった……」
「あと…」
進くんは私の上にある棚を開けると
「バスタオルです」
緑のバスタオルを手に取り、私に渡す。
「うん……。ありがとう……」
「あと…」
そして、進くんはその場で屈むと洗面台の下を開け
「ドライヤーです」
マイナスイオンが出るドライヤーを取り出すと、私に渡す。
「うん……。ありがとう……」
「シャンプーとボディーソープはお風呂場に置いてありますから」
「うん……。分かった……。
まだ…何かあるの?」
私の側を離れようとしない進くん。
「いえ……。
出ますね…」
「うん……。出て……」
ガチャッ。
バタンッ。
進くんが居なくなると私は洗面台に寄りかかる。
「ドキドキする……」
後ろから来たかと思えば見下ろされたり、見上げられたと思ったらすぐ近くに居て離れなかったり……。
まだこの家に来て三時間ぐらいしか経ってないのに、私は何度進くんにドキドキさせれてるのだろう?
「私……進くんの事…好…」
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