お気の毒さま、今日から君は俺の妻

「もともと睡眠時間は短くていいんだ」
「短くって……五時間くらい……?」


 ちなみに澄花は最低でも六時間は寝るようにしているので、五時間だと完全に寝不足だ。だが龍一郎の答えは、想像をはるかに超えていた。


「いや、三時間ぐらいでいいな」
「えっ?」


 澄花は驚いたように体を起こし、背後を振り返った。


「三時間はいくらなんでも短すぎなのでは……」
「そうか?」


 龍一郎は不思議そうに目を細めて、今度は振り返った澄花の頬を撫でる。


「まぁ、君を妻にしたのだから、今後はもう少し長くベッドに入ることにはなると思うが」


 そういう彼の瞳が妖しくしっとりと輝く。


「そ、それは……」
「君を抱く時間が必要だろう。ご所望なら、八時間たっぷりとベッドにいてもいい」


 そして龍一郎は澄花の肩を押してベッドに仰向けにすると、上にのしかかってきた。

 なんだか嫌な予感がする。


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