お気の毒さま、今日から君は俺の妻
それを聞いた龍一郎は驚いたように息を飲み、唇をわななかせる。
「だから龍一郎さん、お願い。私を愛する前に、もっと自分を大事にして……自分なんてどうでもいいって、そんな風に思わないで!」
龍一郎は、なぜかこの期に及んでも、自分が愛される価値がないと思いこんでいる。
だから澄花になにも求めないのだ。
助けも、愛も――。
「澄花……」
それから間もなくして。彼から返ってきたのは、
「――そんなことを言われても困る」
という、思った通りの言葉で。見上げた龍一郎はやはり本当に困っていた。まるで解けない問題を押し付けられたような、そんな顔をしていた。
(ああ、やっぱりそうなんだ……)
澄花はまた泣きそうになったが、なんとか笑顔を作る。
「困ってもいいけど、受け入れてください……私の気持ち……」