お気の毒さま、今日から君は俺の妻
その言葉に澄花の胸は締め付けられたように苦しくなる。
素直になった澄花の気持ちを聞いて、困ると応えた龍一郎だが、困ってもいいから受け入れてほしいと言った、自分の気持ちが通じたのだと嬉しくなった。
(嬉しいな……)
鼻の奥がツンと痛い。
「はい……はいっ……」
涙声になりながら、澄花は龍一郎の背中に腕を回し、しがみつくようにして抱きしめた。
龍一郎が呼んでくれたタクシーに乗り、澄花は帰宅した。昨日、今日と怒涛の数日間だったので、気持ちがずっと張りつめていたせいだろう。澄花はベッドにそのまま倒れ込みたい気分になったが、そこをなんとか頑張って台所に向かう。
(龍一郎さん、夜中に帰って来るって言ってたよね……)
きっと彼は自分以上に疲れているに違いない。
「温かいスープなら食べられるかも……よね」
澄花はエプロンをつけて、包丁を握った。
まず玉ねぎとしょうがを刻み、キャベツをざく切りにする。
「うー、涙が出る……」