お気の毒さま、今日から君は俺の妻
バスタブの中で性急に愛し合った後、、二階の寝室へ移動した。バスタオルで澄花を包み込んで、自身はバスローブの羽織っただけの姿だったが、軽々と澄花を抱き上げて、まるではかないガラス細工でも運ぶような手つきで、龍一郎は澄花をふたりの寝室のベッドに下ろす。
「澄花……澄花……」
大きな手で頬をつつみ、なでて、ついばむように口づける。
そんなに触られてはすり減ってしまうのではないかと思うくらい全身に優しく触れられ、今まで何度も感じてきた以上の快感に、澄花は震えて返事もできない。
「可愛い……泣いている君も、可愛い……」
龍一郎はうっとりとした声でささやき、そしてありとあらゆる場所に、澄花が恥ずかしがってもそれをなだめすかして、口づける。
(泣かせて喜ぶなんて……ちょっとひどい……)
そう思うのだが、普段クールに見える龍一郎が、甘い声で何度も可愛いとささやくので、その言葉もキス以上に澄花に甘いときめきを与えて、きゅんきゅんと胸が苦しくなるのだった。