お気の毒さま、今日から君は俺の妻
逃がさないといわんばかりに腕に力を込めた。
澄花の希望で、寝室明かりはフットライトだけになった。
龍一郎は薄明りの中で澄花の体の隅々に口づけ、舐め、吸いつき、噛み、歯を立てた。
気が付けば澄花はキャミソールどころか、下着もすべてはぎ取られていた。その事実に気が付いた時はさすがに一瞬我に返りかけたが、龍一郎も澄花と同じように生まれたばかりの姿になっていたので、自分一人ではないと思うと、ホッとした。
「ここが好きなのか?」
指や唇で澄花を愛撫しながら、龍一郎は澄花の反応を探っていく。
「あ……」
問いに応えるように澄花の体がビクンと震えた。とっさに自分の足の間にある、龍一郎の髪をつかんでしまったが、龍一郎は文句ひとつ言わなかった。
「あ、ああっ……」
最初のうちは必死に我慢していたが、我慢などもうできなくなっていく。押し出されるように歓喜の声が上がる。快楽のツボを押され、目の前で何度も、チカチカと星が飛んだ。
ずいぶんと早い段階で、澄花の男性経験が乏しいことは龍一郎には伝わっていたようだ。
かなりの慎重さで、龍一郎は澄花の体の緊張を解きほぐし、初夜への恐怖心を消し去る努力をしてくれていた。