この恋が実るなら
「こんなたくさんのご馳走、全部一人で作ったの?」
「うん、一緒に作ってもよかったんだけど、こうしてサプライズできたから、寧々が残業になってくれて逆にラッキーだった。」
と、いたずらっぽく微笑む。
「全部クックパッドで簡単なレシピ探したから、意外とスムーズにできたよ。
でも、ほら、いつもやる訳じゃないから、キッチンはぐっちゃぐちゃ。片付けまでは、間に合わなかったよ。」
そう笑って言いながら、湯気のたった温かいシチューをテーブルに運んでくれた。
「じゃあ、こんな時間だけど、食べようか。」
「蒼一郎シェフ、ありがたく、いただきます!」
2人でいただきます、を言った後、シャンパンで乾杯した。
どれもすっごく美味しい!
本当に、かなわないな。この人には。