この恋が実るなら
「あはは、そういうところ、寧々は現実的に考える子なんだね。また一つ寧々のことわかったよ。


僕は、自分の感覚を信じてる人なの。ほら、何か買う時も即決することが多いし。初めてお店で会った時、マグカップスタンド一つ買うのに悩みまくってる寧々が、僕には不思議だった。」


そう言って、また笑う。


「僕は、ピンときたら、だいたいそれが正解なんだ。」


「じゃあ、私は正解…なの?」


「うん、そう思ってるよ。僕の、最後の恋の相手として。」


私の頰を撫でながら言う。


もう、なんでこの人は次から次へとこんな甘い台詞ばっかり口から出てくるんだろう。。
反応に困る。



「じゃあ、もっと寧々のこと教えてよ。

んー、お休みの日は何してるの?」


うう…たいしたことしてない。


「割と金曜の夜も残業してる事が多いから、土日はゆっくりしてるの。


気が向けば、時々買い物に出掛けたり、友達とランチ行ったりしますけど。」



< 76 / 147 >

この作品をシェア

pagetop