恋は盲目、愛は永遠
「あのっ!私の視力はもう戻りましたので!」
「ので?」
「ですから、手をその・・・腕を・・・」
「この私が唯子の手を自分の腕に絡ませてはいけないと言いたいのか」

鈴太郎さんが「この私が」を言うとき、とても尊大に見えるのは、やっぱり気のせいじゃなかった・・・。

「・・・ぃぇ」
「そうか。では行こうか」
「・・・はぃ」

というわけで、結局私は鈴太郎さんの高級車で自宅まで送ってもらった。
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