恋は盲目、愛は永遠
「ありがとうございます」とお礼を言った私に、鈴太郎さんが妖艶に微笑んだ。
あっと思った時には、指輪は小箱に収められ、サイドテーブル(私側)に置かれていた上、私は鈴太郎さんに組み敷かれていた。

はだけた胸元をなおしたい!
でも鈴太郎さんが私の両手首あたりを握っているのでできない。

「鈴太郎さん。あの、今夜はもう遅いですし。明日もお仕事でしょう?」
「そうだな。だから一度にしておこう」
「え?な、なにを・・・んーーっ!!」

鈴太郎さんから唇にキスされた私は、「んー」と唸ることしかできない。

「鈴太郎さん。今夜は・・・」
「しなければ明日か?引き延ばし続けても、いつかはすることだぞ」
「い・・・」
「私は自分の妻としかするつもりはない」と鈴太郎さんは私に言いながら、私の頬や首筋、耳などを唇で触れていく。
ゾワッとした感覚が、徐々に私の体に広がっていった。

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