恋は盲目、愛は永遠
そのうちネット論議の熱も冷めるだろう。
そしていつかは鈴太郎さんと一緒にいる私の姿を誰かに見られるのだ。
お屋敷にいる関係者以外の人たちに。

それでまた、あれこれ言われるんだろうな。
あの鈴太郎さんが選んだ女性って・・・これ?みたいな。

分かってる。自分でも不釣合いだってことくらい。
やっぱり鈴太郎さんの妻なんて・・・身分不相応だったんだ。

でも抱かれるときは、「誰にも渡さない」「私だけの唯子」というような言葉を、鈴太郎さんからたくさん言われる。

私、いわゆる床上手でもないのに・・・・・・・。
全然鈴太郎さんに尽くしてないのに・・・・・・。

いつか鈴太郎さんに飽きられて、「別れよう」と言われるはず。
なのになぜ、私みたいな女と鈴太郎さんは半ば強引に結婚したのだろうか。

私たちの間に、愛情はあるのだろうか。
あったとしても、育まれているのだろうか・・・。
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