一途な社長の溺愛シンデレラ
ソファ席に腰を下ろしながら女の子に心配そうな眼差しを向けている萌を、そっと見る。
「相変わらずだね」
私に目を戻すと、彼女は特に言葉を返さず、ただ小さく笑った。
萌は昔から、恐ろしく勘が鋭い。それはもはや神がかっているというレベルだ。
まるで予知でもしているように、自分あるいは周囲の人間に襲いくる危険を直前に察知し、回避する。
回避できるだけの身体能力がその細い体に備わっているというところも、彼女のすごいところだ。本人が言うには、生まれ育った環境に起因しているということだけれど。
そんな萌に、中学生の頃はずいぶんと助けられた。