一途な社長の溺愛シンデレラ
「最近は、危ないことに首を突っ込んだりしてない?」
言った後で、私が言うのも変だなと思った。中学生の頃は、私が萌を危ない目に巻き込んでいたのだ。
運ばれてきた水に口をつけながら、萌はくすっと笑う。
「沙良ちゃんに心配してもらえるなんて、なんだか特別な感じがする」
彼女の言うことは正しい。
日々の生活においていつも周囲に心配される側の私が、心配する側になるのは萌に対してくらいだ。
注文を終えて一息つくと、萌は少しだけ視線を動かし、身を乗り出すようにして口を開いた。
「実はね、新しい仕事をすることになって。短期なんだけど拘束時間が長いから、しばらく連絡とれなくなるかも」