一途な社長の溺愛シンデレラ

 三年前に唯一の肉親だった父親を亡くして以来、萌は自宅の道場で週一回子ども向けの武道教室を開きながら近くの弁当屋でアルバイトをしている。

 最近は少子化の影響もあって道場に通う子どもも減少傾向にあるらしく、彼女はどうにか再興させられないかと頭を悩ませていた。

 とりあえず、何をするにも先立つものは必要だからと、空いた時間を見つけてはいろいろな仕事をしているらしい。

「新しい仕事って?」

「ええと、用心棒的な? ちょっとスカウトされて」

「……大丈夫なの? それ」

 私が眉をひそめると、萌は困ったように笑った。

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