一途な社長の溺愛シンデレラ



 しばらく話をして気がつくと、窓の外はすっかり暗くなっていた。

「それじゃあ沙良ちゃん、またね」

「うん。都内に出てくることがあったら連絡して」

 外灯が照らす歩道を反対方向へ帰っていく萌の背中を見送りながら、頭の中をぐるぐる回っている言葉を、もう一度反芻する。


『沙良ちゃんは、社長さんのことが好きなんだね』


『最近のサラの作品は、“火星”って感じ』


『勝手に気持ちが動いちゃうみたいな。一緒にいて心地いい人とそうじゃない人っているじゃない』


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