一途な社長の溺愛シンデレラ
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五月の連休が終わると、朝の空気から冬の気配がすっかり消え去り、昼間の日差しには夏の気配が混じるようになった。
ちょうどその頃から受注案件がいくつか重なり、制作担当の社員、つまり私と西村さん、それから代表である社長は終電間際まで仕事をすることが多くなっていた。
「おは……おつかれさまです。大丈夫ですか西村さん」
午前十時、出社してきた西村さんを見て、絵里奈が表情を曇らせた。
「おはよう。太陽の光ってやつはなんて残酷なんだ……」
メガネの奥の目をしょぼしょぼさせながら、西村さんは灰になりかかったドラキュラみたいによろけつつ席までたどり着く。