一途な社長の溺愛シンデレラ
「砂漠のバラ。鉱物だよ。その名のとおり、砂漠で結晶化してバラの花みたいに花びらを重ねたような形になる、白っぽい石のこと。砂漠のある国で土産物として売ってるけど、壊れやすいから実際は土産に向かない」
「砂漠の、バラ……?」
「もうひとつの意味は――」
腕をぐいと引っ張られた。竜崎の胸に倒れ込むような形になる。起き上がろうにも、腕を掴まれたままで動けない。
「お前のことだろ」
皮肉っぽい笑みを浮かべた顔が近づく。私の頬に手を伸ばし、竜崎は淡々と言った。