一途な社長の溺愛シンデレラ
「【沙良】は、清らかな砂って意味なんだろ? あとは沙羅双樹か。白い花が咲く樹だ。砂漠に咲く白い花。明らかにお前のことだろ。お前のことを考えて、結城さんが付けた名前だ」
「え……でも」
社長がこの会社を立ち上げたのは、私と出会う一年も前のことだ。
もし本当に私のことを考えて社名にしたというなら、時系列がおかしい。
「なあお前、俺の女にならない?」
下から注がれる視線を見返す。社長の椅子にもたれたままの竜崎は、本気とも冗談ともつかない笑顔をつくって私を見上げている。
「正直驚いてるんだよ。どんどん女っぽくなっていくしデザインの才能もあるし。他の女と全然ちがってておもしろいし。一緒にいても飽きなそう」