一途な社長の溺愛シンデレラ
「料理って、制作に似てる」
素材や色を組み合わせて、ひとつの作品を創りあげる。
その過程に正解や決まりはなく、制作者の意図によってさまざまなアレンジが可能で、できあがるものの形も人それぞれ異なる。
ボールの中身を捏ねながら言う私に、社長は「そうだな」と相ずちを打つ。
「創作料理っていうくらいだしな」
スーツにエプロンという格好はもう見飽きている。けれどお揃いのエプロンをつけてキッチンに並ぶというのは、新鮮だった。
「料理。ちょっと、楽しいかもしれない」
「そうか」と言って、社長は優しく笑った。
彼がフライパンで肉を焼いている間に、私はサラダを盛り付けた。