一途な社長の溺愛シンデレラ
黄パプリカとトマトをうまくカットできれば独創的な盛り付けもできそうだけれど、食べやすさや食欲をそそる見た目を考慮するとなると、なかなか難しい。
「奥が深い……」
「最初なんだから、好きなようにやれよ」
小さく笑って、社長は私のほうに赤ワインのグラスを滑らせる。
「ほら、飲んでいいよ」
「え」
目を向けた瞬間、彼はフライパンに赤ワインを軽く注いだ。勢いよく立ち上る青い炎に心臓が一瞬びくりと跳ねる。
唖然としている私の横で、社長は残り少なくなっていたワインボトルにそのまま口を付けた。
「料理をしながら飲むってのも、なかなかいいだろ」