今宵、エリート将校とかりそめの契りを
そんな思いが胸を掠め、総士はコクッと小さく喉を鳴らした。
帰宅後のことを考えている間、彼が琴に向ける視線は、いつの間にか不躾になっていたのだろうか。
半分ほどアイスクリームを食べ終えた琴が、総士を真っすぐ見つめ返し、きょとんとした様子で首を傾げている。
「ん? ……な、なんだ?」
大きな目で何度も瞬きをする琴の視線に晒され、総士は怯みながら訊ねた。
そっとカップをテーブルに戻すと、彼女は腰を浮かせて、スプーンにのせたアイスクリームを総士の口元に差し出してくる。
「はい、総士さん。一口どうぞ」
先ほどまで腹の音を恥ずかしがり、真っ赤に顔を染めていた琴が、普通の顔でサラリとしでかすからには、きっと無自覚にやっているのであろう。
「……っ? なっ!?」
「おすそ分けです。はい、あ~ん」
ギョッとして目を剥き、思わず声をあげた隙に、スプーンを口に突っ込まれた。
「んぐっ……」
「冷たい? でも、甘くて美味しいでしょう?」
真正面から総士を覗き込んでくる琴の言葉通り、冷たくて甘いアイスクリームが総士の口の中にも広がる。
一瞬にして溶けたそれを、喉仏を上下させてゴクンと飲み込む。
帰宅後のことを考えている間、彼が琴に向ける視線は、いつの間にか不躾になっていたのだろうか。
半分ほどアイスクリームを食べ終えた琴が、総士を真っすぐ見つめ返し、きょとんとした様子で首を傾げている。
「ん? ……な、なんだ?」
大きな目で何度も瞬きをする琴の視線に晒され、総士は怯みながら訊ねた。
そっとカップをテーブルに戻すと、彼女は腰を浮かせて、スプーンにのせたアイスクリームを総士の口元に差し出してくる。
「はい、総士さん。一口どうぞ」
先ほどまで腹の音を恥ずかしがり、真っ赤に顔を染めていた琴が、普通の顔でサラリとしでかすからには、きっと無自覚にやっているのであろう。
「……っ? なっ!?」
「おすそ分けです。はい、あ~ん」
ギョッとして目を剥き、思わず声をあげた隙に、スプーンを口に突っ込まれた。
「んぐっ……」
「冷たい? でも、甘くて美味しいでしょう?」
真正面から総士を覗き込んでくる琴の言葉通り、冷たくて甘いアイスクリームが総士の口の中にも広がる。
一瞬にして溶けたそれを、喉仏を上下させてゴクンと飲み込む。