今宵、エリート将校とかりそめの契りを
朝食の盆には、メモも載せられていた。
『琴様、おはようございます。朝食は無理せぬようにと、総士様より仰せつかっております』
十中八九、女中が残した物だろうが、誰の手による文字かも、もちろん琴にはわからない。
しかしそのメモを読み解いただけで、総士も女中も、初めて男を受け入れた琴の身体を気遣っていることは察せられた。
(そ、そんなの余計なお世話だわ……!)
はた迷惑な気遣いのせいで、琴は昨夜の初夜を頭でも身体でもしっかり思い出してしまう。
彼女の頬はカアッと赤く染まった。
即座に脳裏に浮かび上がったのは、総士の吐息交じりの声と、微かな苦悶に歪んだ表情。
身体には総士の温もりや指の感触が、今になってもリアルに蘇る。
「っ……」
まだ痛みの残る下腹部の奥で、なにかがきゅんと疼く感覚に、琴は小さく息をのんだ。
心の中には、言葉にできないほどの屈辱も悲しみもあったはずなのに、琴の胸はドキドキと早鐘のように打ち始める。
そんな自分に戸惑い、琴は急いで総士の部屋を出ようとした。
衣類が用意されているのはありがたい。
急いで着替えようと両手に取り、大きく広げて見て、琴は思わず困惑してしまった。
(洋服……!?)
琴に用意されていたのは、濃い蒼色のワンピースだった。
『琴様、おはようございます。朝食は無理せぬようにと、総士様より仰せつかっております』
十中八九、女中が残した物だろうが、誰の手による文字かも、もちろん琴にはわからない。
しかしそのメモを読み解いただけで、総士も女中も、初めて男を受け入れた琴の身体を気遣っていることは察せられた。
(そ、そんなの余計なお世話だわ……!)
はた迷惑な気遣いのせいで、琴は昨夜の初夜を頭でも身体でもしっかり思い出してしまう。
彼女の頬はカアッと赤く染まった。
即座に脳裏に浮かび上がったのは、総士の吐息交じりの声と、微かな苦悶に歪んだ表情。
身体には総士の温もりや指の感触が、今になってもリアルに蘇る。
「っ……」
まだ痛みの残る下腹部の奥で、なにかがきゅんと疼く感覚に、琴は小さく息をのんだ。
心の中には、言葉にできないほどの屈辱も悲しみもあったはずなのに、琴の胸はドキドキと早鐘のように打ち始める。
そんな自分に戸惑い、琴は急いで総士の部屋を出ようとした。
衣類が用意されているのはありがたい。
急いで着替えようと両手に取り、大きく広げて見て、琴は思わず困惑してしまった。
(洋服……!?)
琴に用意されていたのは、濃い蒼色のワンピースだった。