共同生活
「そうよ?」


と奈々さんは平然と言い放った。信じらんねえ...初対面の人間に素面であんな事を!?


俺は驚きながら、走る車内でさっきコンビニで買ったパンを開けて食べ始めた。


「あれ?ナオ今お昼?」


「ええ、そうですよ」


「遅かったからどっかで食べて来たのかと思ってた。やっぱり迷っちゃった?」


「いや、本屋でちょっとのんびりしてたんで...」


「エッチな本でも見てたの?」


俺は飲んでいたジュースを噴き出しそうになる。


「ちっ違いますよ!マンガです!」


「何だ...つまんない。てかリアクションが中学生みたいだね〜。」


と言って奈々さんは笑っている。くそぉ!俺、完全にガキ扱いされてやがる。
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