年の差恋愛*透明な心に彩を付けて*
「、、、昨日、母親から電話がありまして正月も帰って来なかった事を怒られたんです。一人っ子なのでなにかと心配症な親でして。、、それで、、その、、恋人の事を聞かれ、ついいると言ってしまいました。そしたら、、あの、、。」
口籠る彩葉に、透が畳み掛ける。
「で、連れて来いと、、。」
透に続きを言われ、もう申し訳なさそうに小さく頷く。
透の反応を見るのが怖くて、
顔が上げられない。
すると頭上から透の優しい声が響いた。
「俺はいつでもいい。お前が決めろ。」
驚いて顔を上げると、至って普通な表情をした透の姿があった。