年の差恋愛*透明な心に彩を付けて*


「、、、分かりました。お疲れ様です。お先に失礼します。」

何か言いたげな顔をしながら、帰って行った。

透は無言で席に着き、仕事を始めた。





彩葉はちらっと透の顔を盗み見た。

真剣に資料に目を通している顔は、来年で40歳だなんて到底見えない。
じっと見惚れていると、資料に視線を向けたまま、彩葉に声を掛ける。


「どうした。なんか質問か。」

見ていたのがバレて急に恥ずかしくなり、パソコンに隠れた。



「い、いいえ。大丈夫です。今日もこの後本社行かれますか?1つ事務長のサインがいるものがあるのですが、、、。」

顔をひきしめ、冷静を装って尋ねる。
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