甘すぎてずるいキミの溺愛。



「頭痛くない?身体はどう?」

「ん……まだちょっと痛い…かな」


なんか……いつもいつも三宅くんに迷惑ばかりかけている。

変なところばかり見せちゃってるな…。

「あの…三宅くん…」

「ん?どうかした?」


「ここまで…運んでくれてありがとう」


きっと、わたしが倒れた直後すぐに駆けつけてくれたんだ。

素直にお礼は言わないといけないと思った。


だけど。

わたしの、ありがとうという言葉はすんなり受け入れられず。

なぜか、困った顔をしていた。


「三宅くん…?」

「あ、うん。どういたしまして」

ぎこちない返事の返し方。

何かを言いたそうだけど、それを言うか言わないか、迷っているような表情が読み取れる。

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