甘すぎてずるいキミの溺愛。



寝ぼけると千湖は甘えん坊になるのか。

いつも好きとか言うの恥ずかしがるくせに、今は平気で言ってくる。


「ね、千湖。僕のこと好き?」

「ん?好きだよ!」

ほら、簡単に言った。
なんか楽しくなってきたかもしれない。


「じゃあ、何してもいい?」

少し意地悪をふっかけてみた。
だけど、これは失敗。

「いいよっ」


その返事と同時に、千湖の顔がドアップで飛び込んできた。

そして、自ら口付けてきた。


まさか、自分からキスしてくるとは想定外すぎ。


「えへへっ、しちゃった」

そんな無邪気な笑顔向けて。

普段なら絶対ありえない。
だけど、今ならありえてしまう。

完全に千湖のペースにはまってしまった。いつもと立場逆転。


このままだと何をしでかしてくるかわからないから、この辺で寝かせなくてはいけない。

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