復讐をするまで忘れずに…
「おはようございます」


私がそう言って部屋に入ると、そこには凛先輩しかいなかった。


「あれ？他の先輩方はまだ来てないんですか？」


「あなたが遅いだけよ。先輩たちはもう現場行っちゃった。私は第一発見者と事情聴取しなきゃなんないから残ってるだけ」


先輩は強く言って、私に現場へ急ぐよう促した。




しかし、私が遅れたのには理由があった。


私の家では朝は1日交代で子供達を保育園へ送りに行くことになっていて、今日は将哉の日だったのに先に一人で出てしまったのだ。


保育園は駅とは反対だから普段よりも早く出なきゃいけないのに普通通りに起きてしまった私は超特急で用意したけど普段よりも時間はかかってしまった。


しかも出る前に結菜が泣き出し、余計出るのが遅くなったというわけだ。




もちろん、いくら凛先輩とはいえ、そんなことは言えず、私は現場に急いだ。
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