脇役上等!?生徒会!
それはもっともだ。
俺たちは眞佳の脇腹が貫かれた瞬間も、治療されていたところも見てる。
俺たちの力がS部隊に勧誘される実力があると判断されてたとしても、嵐燕に入れば否応なしにいつ死ぬかわからない立場に立たされる。
だから、眞佳たちは俺たちに選ぶよう言ったんだ。
何があっても後悔しないように。
何があってもきちんと前を向いて歩けるように。
「僕は隊長って立場に立ったからには、命懸けで守れる範囲は貪欲に全部守るつもりだけど…それでも100%とはいえないよ。
僕も死にたくないから、自分の事も守らないとだしね?
ねぇ、君はどうしたいの?
どうしてほしいの?
今井‥‥ううん、神凪桜くん?」
「僕は‥‥本当は‥‥‥‥危険なことしてほしくない。
嵐燕なんて入って…死ぬかもしれないところに‥‥‥行ってほしくない。
だって‥‥家族だもん。」
「桜‥‥。」
目に溜まった涙を必死に堪え、下を向きながら言葉を発する桜。
これが桜の本音‥‥。
時雨は珍しく驚いてるし、眞佳は満足そうな顔。
「そんなこと思ってたんだ‥‥。
気づけなくてごめんね、桜。」