脇役上等!?生徒会!
ぽんっと桜の頭を撫でる時雨。
それを見ていた眞佳がおもむろに言葉を発する。
「感動のところ水を差すようで悪いんだけどね。
時雨の勧誘については諦めるって言ってあげたいのは山々なんだけど、僕ら嵐燕としたら時雨の力は喉から手が出るほど欲しい訳なんだよ。」
眉を下げて申し訳なさそうな眞佳に、真剣な顔の眞雪先輩。
雪乃先輩は何考えてんのかよく分かんねぇけど、ふざけた感じではない。
「けど、こうなることはなんとなく予測はしてたから1つ提案があるんだけど‥‥‥‥」
「提案…ですか?」
「嵐燕の中でも時雨たちを勧誘した、僕が率いるS部隊はグループで動くのが基本。
それは他も同じなんだけど…S部隊はグループの中で更に二人一組を作るんだ。
しかも、S部隊は公にはされてないもう一つのS部隊ってのがあってね?
今回馬鹿な父様がそっちに人員割いちゃって、現在進行形で表のS部隊が人数全く足りてないの。」
A部隊から駆り出してるんだよねーと、とんでもない事をさらりと暴露した眞佳。
「そんで、見習いって形で入らない?
神凪桜くん。」