脇役上等!?生徒会!
ひどく整った顔だけど、ほんの少し鋭い目つきの先輩。
父様と母様に手を振って武舞台に向かう。
武舞台には既に先輩がいて、謝罪を述べる。
『遅くなってすいません。』
「大丈夫だよ。
そんなに待ったわけじゃないし。」
優しい雰囲気の先輩。
笑顔の先輩。
でも‥‥‥‥‥‥〝何か違う〟
「それでは!
準決勝、蓬莱眞佳VS香山哉!
はじめ!」
開始の掛け声と共に溢れ出す先輩の魔力〝だと思われる〟もの。
なに‥‥なんなの。
この力、まるで‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「〝神の力〟みたい?」
『‥‥っ!?』
心を読まれた!?
先輩が発する力はまるで、アポロンやアグライアたちの様な感じ。
人は使うことができない〝神の力〟
神力とは違って、〝神に愛されたもの〟が使うのではなく、〝神そのもの〟が使う力を僕らは神の力とよんでいる。
神の力の波長は確かに魔力と似ていて、普通は魔力と神の力の区別なんてつかないんだけど、実際に神と契約してる僕はその些細な違いがわかる。
雪兄は近ければ分かるだろうけど、生徒会待機室‥‥つまり少し遠いところから見てるだろうからきっと気がついていない。