ワンコ系Drの熱烈アプローチ


「マジか……」


停車していた車が走り去っていって、鮎川先生が緊張から解き放たれたような声を出した。

隠れていた看板から二人して出てきて、思わず顔を見合わせてしまう。

二人に何かあるという話は散々出ていたことだったけど、こうしてそれを目の当たりにするのは初めてのこと。

想像すらしていたものの、そんなもの比じゃない。


「こりゃ確定だな……」

「ですね……」


衝撃すぎて、二人とも喋り方がおかしくなっている。


今見た律己先生が目に焼き付いてしまって離れない。

浅木さんにはあんな顔をして微笑みかけて、あんな風に優しく触れたりするのかと思うと、何だか関係のない私がドキドキとしてしまっていた。

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