好きって言えよ、バカ。
「うーんとね、まずは瞳ちゃんが絃ちゃんがいなくなったって心配しててね、授業が始まっても戻ってこないし、もしかしたらなんかあったんじゃないかって話してたんだ」
そっか、瞳が……
いつも私のことを気にかけてくれる大切な親友。
そんな瞳の優しさを感じて、止まっていた涙もうるうるとまた溢れ出しそうになる。
「そしてさ、そんな話をして探しに行こうって言ってたら、アイツ……どうしたと思う?」
「……アイツって?」
遼くんがアイツ呼ばわりする相手なんて、私はたった一人しか知らない。
さっき、重いドアを開けて、救世主の如く現れていつの間にかいなくなってしまっていたその人。