好きって言えよ、バカ。
「蓮だよ、蓮。血相変えて教室を飛び出してくんだもん。必死に探し回って、手当たり次第に絃ちゃんのこと見てないか聞き回って……」
まさか蓮くんがそんなことしてくれていたなんて……
いつもの蓮くんの態度からは、全然想像ができない。
あんなにツンツンしてるんだよ?
そんな人が血相変えて飛び出していくなんて。
「アイツ、不器用なくせに独占欲強いし……本当に絃ちゃんのこと好きなんだね、蓮」
いつもの敵視するような眼差しじゃなくて、近くで見守る保護者のような温かい目をする遼くん。
仲悪そうに見えて、本当は嫌いじゃなくて……むしろ好きなんじゃないかなってそう感じてしまう。
「そんな蓮くんって、いつも私に意地悪とか嫌がらせしかしないんだよ?」
「ねぇ、知ってる絃ちゃん?」
突然向かい合わせになって、私の頭にポンと手を乗せる遼くん。