好きって言えよ、バカ。



「……?」



私はその意図がよくわからなくて、首を傾げる。



遼くんの言葉の続きを待っているだけなのに、だんだんと近づいてくる遼くんの整った顔。



「ち、近いよっ」



恥ずかしくて、ドキドキして……



思わず後ろに下がってしまう。



「男ってさ、好きな女の子にほど意地悪したくなっちゃうんだよ?」



そう言った遼くんの目は、色っぽくて私の体温を急上昇させるには十分。



「ね、そうやって困ってる顔が可愛くて仕方ないんだよ?そろそろ絃ちゃん、自分が可愛いってこと自覚したら?」



「じ、自覚って……」



可愛いも何も、私は可愛いランキングを付けるとしたら絶対下だと思ってるし、困ってる顔が可愛くて仕方ないなんて心理も到底理解はできない。



「ほら、じゃないと絃ちゃんにキスしちゃうよ?」



「え、ちょっ……り、遼くんっ!?」


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