好きって言えよ、バカ。
手に持っていたテストを瞳の時と同様、バッと目の前に差し出す。
「70点と68点ね。苦手教科の割には、よくやったじゃん」
「はいっ!こんな点数取れたの、初めてで……雅さん、本当にありがとうございましたっ!」
本当に、雅さんに救われました。
テスト勉強に出遅れた私は、もしかしたら、赤点を取ってしまう可能性だってあったのに。
それを回避できて、むしろいつもよりいい点数を取ることが出来たのは、雅さんのお陰です。
体を90度に曲げて、深く頭を下げる。
感謝の気持ちを込めて。
「ん、頑張ったね」
少し躊躇しながらも触れたその雅さんの大きな手は、とても温かくて私の胸をドキドキさせるのには十分だった。
「じゃあさ、」
「……へ?」