LOVE・GAME




「まぁ、考え方は人それぞれだし、俺達が解決できるかって言ったらそうじゃねーだろ」

「そうだね。葵平の言う通り、今回は真一の気持ち的な問題なんじゃないの?」

「だよなぁ~…」



ため息を大きくつきながら俺は机に突っ伏した。


わけわかんねぇよ。

立花陽チャンは俺の何を知ってるっていうんだよ。


たった一言、声をかけただけなのに。



「きっと、意味深なこと言われたから俺も気になってるだけだな」



こう、結論を自分に言い聞かせ、葵平と裕翔は「頑張れ」とだけ残して自分の席に戻っていった。



……頑張れって、何をだよ。




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