クールな王子様に今日も恋してます〜この恋キミ限定〜
「えへへ、練習したから味は不味くないと思う!だから安心してねっ」
空気が重たくならないように、わざとおどけた口調で私は言う。
「いや…そうじゃなくて」
「…?」
「俺なんかのために白咲さん手間暇かけて作ってきてくれたことにびっくりしたっていうか…」
少し控えめな声で『嬉しい』と伏し目がちに水瀬くんは、そう静かに呟いた。
その声は街の賑わう声に、かき消されてしまうのでは無いかと思うほど控えめがちで小さい。
だけど、私にはハッキリと聞き取れた。
だから今頬が真っ赤かだ。
赤い鼻のトナカイじゃなく、ほっぺたが…。
「…白咲さん?」
「は、はいっー?!」
急に水瀬くんに話しかけられ、今度は声が裏返って変なアクセントになる。
ダメだ……。
水瀬くんにドキドキしちゃって、微熱みたいに顔が熱い。
水瀬くんの声は、心臓に悪いです…っ。